合同コンパイル

まだ女の子とつき合うどころか、
半ズボンをはいていた俺にヒロジからニュース

「合コンやるぞ」

合コンだって？
そんなもの俺たち成立させられるのか！？

果たしてその日がついにやってきて、
借りてきたサルのような俺たちは
お好み焼き屋へ、


女子が何人か並んでいるところまでは覚えている

それからは「女子なんて興味ないぜ」ってフリをするのにせいいっぱい、

気がつくと「中さん」という女子から買い物に誘われ、ジャスコについて行き、彼氏の愚痴を聞かされ、夕飯代を払い、寮のトイレにこもっていた。


はっ！
トイレだ！


幸いまわりの連中にはいいところを見せたようで、
タカシはよくやった的な、そんな空気。


少し自信がつきましたが
それから中さんとは連絡とる、なんて発想はなく、
次に女の子と話す機会も文化祭までありませんでした。


＜つづく＞